ねくすと★DOLL
「ーーー失礼。漫画研究部の部室は、こちらですかな?」
『えっ!?』
突然の声に、三人同時にリアクションを取った。
三人が振り向くと、白髪交じりのダンディーな男が立っていた。
その横には、ちょっと茶髪の、セミロングの女の子。
いの高の制服を着ていた。
「はい……。ここ、ですけど……」
最初に声を発したのは、タマミだった。
「実はウチの娘が、どーしてもこちらの部活に入りたいと申しておりまして……」
初老の男がそう言うと、女の子はペコリ、と頭を下げた。
『うわぁ……。可愛い……』
コータは素直に、そう思った。
クリンとした、青い瞳。
桃色の、柔らかそうな唇。
短いスカートからスラリと伸びる、細い脚。
ぽよん、と前に突き出した、たわわに実ったバスト。
彼女の周りに“キラキラ”と言った効果音を付けたいくらいの美少女だった。