ねくすと★DOLL
「一つ、アイはロボットだ」
「はい」
「一つ、この話を誰にしてもいけない」
「ええ」
「一つ、アイが授業に出ない事を不思議がってはいけない」
「えっ!?」
コータは、すっとんきょうな声を上げた。
「授業に出ないって……。部活だけ出るんですか?」
「そうだ」
「何でですか?」
コータは、当然の質問を返した。
「アイはまだ実験段階だ。授業のカリキュラムまでは、対応が出来ん」
「で……。部活だけを……」
「そうだ。キミの所属している部活は“歩く非常識集団”と言われてるんだろ?」
「ぼ……。僕は部員じゃないんですけど……」
如月教授は、コータから視線を外した。
「そんな連中だったら、アイが突飛な行動を起こしても……」
「あの……僕は……」
「気にも留めないだろ?」
「……………………」
如月教授は、コータの話を完全に無視して、話を続けた。