ねくすと★DOLL
如月教授は、コートの胸元にスッ、と手を入れた。
ゴソゴソ……。
分厚い財布を抜き取り、そこから札束を抜き取った。
ポン。
そして、札束をコータに渡す。
「ここに100万ある。これでアイを頼む」
「ええっ!?」
如月教授の発言に、コータは心底驚いた。
「い……。いや……。受け取れませんよ、そんなお金」
コータは激しく首を振り、如月教授の提案を拒否した。
「お金じゃないなら……。何だ?」
「えっ!?」
「何が望みだ?」
「い……いや……。望みとかじゃなくて……」
まともな受け答えが出来ない程、コータの頭は?マークで一杯となった。