ねくすと★DOLL
「あっ、コータくん!!」
少し遅れて、サキが入ってきた。
「ごめんねー昨日は。ケガは無かった?」
「い、いや、大丈夫……。です……」
サキは心配そうに、コータを見つめる。
「ほら!! 謝りなさい! アンタは!!」
ギュッ!!
サキは、思いっきり町田の耳を引っ張った。
「いててっ!! い、いやあれは、レクレーションだと思って貰えれば……」
「あんなレクレーションがあるかぁ!!」
ドスッ!!
サキのボディーブローが、町田のお腹に見事ヒットした。
「げふうっ!!」
ドタッ!!
町田は、床に倒れた。
「本当にゴメンね、悪い人ではないから。多少は……」
「あ……。は、はい……」
スッ……
サキは、右手をコータに差し出した。
「これからヨロシクね。亀山コータくん」
「はっ……。はぁ、はい……」
コータは、弱々しくサキの手を握り替えした。