ねくすと★DOLL
「話は、すべて聞かせてもらった!」



バサッ!!



日の丸の扇子(せんす)を開く音が、力強く鳴り響いた。




『あ、阿部先輩!!』




部室にいる全員の声がハモった。




「蘭丸……。遂に意を決したか。予は嬉しいぞ」




「えっ!? え、ええ……」



何とも言えぬ阿部先輩の迫力に、コータは圧倒されながら答えた。





「これからは、粉骨砕身の気持ちで闘ってくれ。頼んだぞ」




「はっ、はぁ……」




何と闘ったらいいのか、理解出来ぬままコータは答えた。
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