ねくすと★DOLL
「あとは……。あの娘か」
サキは、腕組みをしながら呟いた。
「来ないかなぁ……。やっぱり」
「サッキーよ、何を悲観的になっておるのだ?」
「町田……。アンタがバカな事ばっかりやってるから、怖がっちゃったんじゃないかって……」
「ぬはははははははっ!! それを言うならサッキー、お前にも原因はあるんじゃなかろうか!?」
「なっ!?」
サキはその発言を聞いて、バッ、と町田の方へ振り返った。
「私にあんな豪快なパンチをしておいて……」
「うっ……」
「やはり、あの娘は私と対決をしてればよかったのだ」
「それとこれとは、話が別でしょ!?」
じょじょに、二人の空気が険悪になってきた。
「あーあ。また始まるね」
タマミが、ぽつりと呟いた。