ねくすと★DOLL
ガラッ!!
「かーめーやーまーくーん!!」
ビクッ!!
教室の扉は、突然開かれた。
そこに立っていたのは、同じ漫研の桃園タマミだった。
「あ……。桃園、さん」
急に名前を呼ばれ、コータは少々動揺気味であった。
「ねぇねぇ、部活行こっ!!」
タマミは、うきうきしながらコータを誘った。
「いや……。あの、恥ずかしいから、大きな声ださないで欲しいな……」
「なんでぇ? もしかして、迷惑だった?」
「いや、迷惑とか迷惑じゃないとか、そう言うんじゃなくて……」
コータは、しとろもどろになりながら答えた。