ボクがキミのおとうさん。
命の種
二月、寒空の下でボクは初めてキミのお母さんに出会ったんだ。


初めてみたキミのお母さんは、とても冷たい目をしていたよ。


男の人に、ひどい事をされたんだって。


お母さん、辛かっただろうね。


それからボクがキミのお母さんを好きになるまで、時間はかからなかったよ。


でもね、すぐには好きだって言えなかった。


ボクには心を温めてあげる自信がなかったんだ。


弱虫だったんだね。


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