ボクがキミのおとうさん。
その日のボクはずっとイライラしていた。


会社の人と話をしていても、お客さんと話をしていてもイライラは取れなかった。


もちろん、そんな気持ちで仕事をしていると、色々間違ったりしてたくさん先輩に怒られたよ。


ボクはその日の事を全部お母さんのせいにした。


その日の仕事も終わり、家に着いたら何て言ってやろうかと思ってドアを開けると、どこにも明かりがついてなかった。


何があったのかと思って部屋の明かりをつけると、テーブルの上に手紙が置いてあった。


「今日はごめんなさい。しばらく実家に帰ります」


お母さんはキミを連れて家を出て行ってしまったんだ。


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