ボクがキミのおとうさん。
ボクは毎日毎日仕事して、家に帰れば炊事洗濯掃除、そんな生活を続けた。


正直辛かった。投げ出してしまおうかと思ったよ。


お母さんの仕事って凄いね。


炊事洗濯掃除もやりながら、キミの事を大切に育てていたんだ。


やっぱり、ただ家にいたわけじゃなかったんだね。家を守っていたんだ。


ボクはとても後悔したよ。お母さんにひどい事をしてしまった。


そんな事を考えながらコタツで横になっていると、ボクはいつの間にか寝ていたんだ。


小一時間程うたた寝をして目を覚ますと、ボクの胸には毛布がかかっていた。


驚いて起き上がると、テーブルの上にはビールと手作りのおつまみ。


目の前にはお母さんがいた。


「一ヶ月間、お疲れ様」


その声を聞くと、ボクの目からたくさんの涙が溢れ出したよ。


「ごめん。本当にごめん」


何度もそう繰り返すボクを、お母さんは優しく抱きしめてくれた。


やっぱりキミのお母さんは意地悪だ。


ボクは余計涙が止まらなくなったよ。


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