ボクがキミのおとうさん。
その頃のボクは、今よりずっと子供で心が小さかった。


せっかく友達に紹介してもらって仕事を始めたけど、長くは続かなかったんだ。


それからは新しい仕事を始めても、すぐ嫌になってやめたり、ケンカしてやめたりを繰り返したよ。


当然、お金が無くてご飯が食べれない日もあった。


情けない話だよね。


でもね、キミのお母さんは、こんなボクに一言も文句を言わなかったんだ。


何でかな?


ボクは不思議に思って、お母さんに聞いてみた。


「なんでこんなボクと一緒に居てくれるの?」


そしたらキミのお母さんはこう言ったよ。


「一緒に居たいからだよ」


ボクは弱い自分が恥ずかしかった。


こんな自分を変えなきゃいけない。キミと、キミのお母さんを守らなきゃいけないって、強く思ったんだ。


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