ボクがキミのおとうさん。
そしてキミが産まれる三日前の話。


ボクはお腹の大きくなったキミのお母さんを、近くの喫茶店に連れて行ったんだ。


絶対に忘れちゃいけない、大切なプレゼントを用意してね。


ゆっくりゆっくり歩いて行って、お店に着いた瞬間、キミのお母さんは驚いたのと嬉しさで、沢山涙を流していたよ。


そこには、婚姻届けを持った、キミのおじいちゃんおばあちゃんが待っていたんだ。


お母さんね、「え?なんでなんで?」って顔してボクの事を見たんだ。


ボクはその前の日の話をゆっくりと話し始めた。


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