指から滴る雫のあとは、君の涙
戸惑いながら、林檎を投げ捨て俺のところに来た。




「知りたい、教えてよ」

「何が知りたいの?」

「…鈴音がいってよ、私に教えたいんでしょ?」




胡桃は…何か知ってる俺のことを。




今日作った、料理の皿についた俺の涙。




「さあ、胡桃が教えてほしいこといってやるよ」




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