指から滴る雫のあとは、君の涙
辛いときは半分こするのが一番なの
鈴音side




文化祭に向けて地道に準備しないといけない。




前に、胡桃と有名な人を連れてくる予定が…。




いや誘う予定が、なかった。



今日は暇だから誘おうと思う…。




だけどその有名な人はオレらを見ていた人で…。




恋人って言ったら笑われるかもしれない…。




胡桃にとって…きついかもしれない。




「いいのか?」

「仕方ないよ…近所勘違いしてるんだし」

「…うん」

「しかも…まあいいや!!」




様子がおかしい……。




「……うん」




聞いてやらなかったのが、いけなかった…。




あとに後悔した…あの辛そうな胡桃の泣いているのをみて…。




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