指から滴る雫のあとは、君の涙
鈴音なんて別に好きじゃないからそんなに簡単に言えるんだ……。




触るのは一応、恋人だから?



「……知ってた」

「……」

「辛い顔して泣くことを。」
「……」

「聞いてやれば良かった。」



ソファーに座って泣く私。




鈴音は何度も私の髪を撫でて言葉をかける…。




< 120 / 173 >

この作品をシェア

pagetop