指から滴る雫のあとは、君の涙

咲き誇るのは君に気付いて欲しいから、

胡桃side




「胡桃、なんかほしいものある?」

「うーん林檎アメ!!」




文化祭当日、鈴音がカップルに選んでくれた……。




ついさっきのことなんだけど…。




「…鈴音くんの彼女かー、お似合いー」

「二人とも、美男美女カップルよねー」




こんな声が聞こえてきてにやけてしまう。




「鈴音食べる?」

「……ああ」




少し腰を屈めて、ペロリと舐めた。




「旨いな」

「うんうん!!」




今日はすごく楽しい。




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