指から滴る雫のあとは、君の涙
さっきのナンパ…じゃないよね。




お世辞だよね…うん。




何かムカツク。鈴音の足をおもッ切り踏んだ。




「いい根性だね、胡桃」

「だって…なんだもん」

「何だって?」

「モテないんだもん」

「十分モテてるから」




鈴音の頼んだのは、コーヒー……。




大人になったもんだね。




ブラックなんて、私飲めない。




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