指から滴る雫のあとは、君の涙
やられっぱなしもイヤだから蹴りを入れた。




「私を舐めないでよね!!」

「……いって」

「あんなとこまですると恥ずかしい……」

「つい、な苛めたくなるんだよ」

「怖かった……」




あのとき、おかしくなっちゃいそうだった…。




「怖かったか、ごめん」

「鈴音…キスして?」

「…了解」




あの甘いキスをして私をまたおかしくする。




「や…ん、そこダメ…」




キスをした後、また胸に顔を埋める。




「…跡つける」

「やっ……」




真っ赤に咲いた花。




「…立てる?」

「立てない……」




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