指から滴る雫のあとは、君の涙
「鈴音なの…もらってもいいよね?」




一気に体が硬直した……。




いくらリサさんでも鈴音は渡せない…。




「でっでも…いやです」

「なんなら、ここでみんなに悪い噂を流せば一発で胡桃を悪者に…なんて可能よ?」




だからステージに上らせたのか……。




リサさんは昔から悪事が働く……。




「……いやです」

「そっ胡桃だから、みんなに悪い噂、流さないだけどいつか手にいれる。」




それからみんなに感謝の言葉を言って去った…。




どうしよ……。




この日の文化祭はリサさんの言った言葉が頭から離れなかった…。
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