指から滴る雫のあとは、君の涙
弱虫だって思われなくない…。




これはリサさんと私の問題…。




鈴音が入る枠はないの!




私、一人でがんばらなくちゃ。




「胡桃…顔悪いよ?」




結局、鈴音から逃げるように学校に来た。




美織は早くも私の異変に気づいたけれど、「なんでもないよ」と強がりを言ってしまっていた。




「ならいいんだけど」




美織は納得いかないようでずっと私の顔みてきた。




もう何かあったのバレる…そんな時タイミングよくチャイムが鳴ってくれた。
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