指から滴る雫のあとは、君の涙
「捕まえた…」

「鈴音…探してくれてた?」

「だったら?」




いつの間にかこんなに時間が経ってたんだよ…。




それにしても男に囲まれてんだよ。




一応彼氏なんだし…「邪魔」とか言えばいいのに…。




「男に囲まれるなよ…」

「そんなの今に始まったことじゃないよ」




まだいる男共を睨むと後ずさりして俺たちから離れて行った…。




「嫉妬した?」

「別に?」




俺の答えが不服なのか口を尖らす胡桃




可愛い……。




「で、なんで囲まれてんの?」

「告白…?」




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