指から滴る雫のあとは、君の涙
モテるなよ…嫉妬する。




嫉妬するなんて言ったら。胡桃が調乗るから言ってやらないけど。




「そんなことはもういい、今日なんで逃げた?」

「学校に早く行きたかったから」

「嘘つくとどうなるかわかってる?」

「嘘なんかついてないよ!」




じゃあ何だよ……。




「鈴音、なんかあると心配しすぎなんだよッ!」

「俺は心配だから言ってる」

「ありがたいけど…本当に何もないよ」




胡桃は俺から逃げるように離れて行った…。




朝と同じかよ…。




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