指から滴る雫のあとは、君の涙
もう…最後の授業か…



鈴音はこの時間何を思うのかな




「胡桃…おい!」





肩をぽんぽんと叩く鈴音




もう帰る時間!?




「いつまでねてんだよ」

「もう帰り?」

「そうだよみりゃわかるだろ」

「うんじゃあなんでここにいるの?」




先に帰ってても良かったのに…他の子と帰れば良かったのに




「一緒に帰れ…じゃないと」



だんだん顔を近づけてくる
鈴音




ドキッ…期待しちゃうよ?




「わかったよ、じゃあ一つだけアップルビスケットを買ってくれたらね」

「わかったよ」




惚れちゃうくらい笑顔をみせてくれた




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