指から滴る雫のあとは、君の涙
あれから何時間泣いたんだろう…。




美織は背中を擦ってくれていた。




「大丈夫?」

「もう大丈夫だよありがとう」




大丈夫じゃないけど、すべて美織に話したことで気持ちは少し楽になったよ…。




ありがとう…美織。




しばらくして鈴音が私の教室に入ってきた。




「泣いてた?」

「ううん、泣いてないよ?」

「目、腫れてる」

「そう、勘違いだよ」

「わかった…帰ろっか」

「うん」




家に目指しして歩きだした私たち。




ずっと手を握ってくれていた鈴音の優しさ。




ねぇ…リサさんと何話してたの?
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