指から滴る雫のあとは、君の涙
リサさんは悪趣味が働く女性だ。




だから今回の会う約束も断ったら何か起こりそうで断れなかった。




俺はケータイを閉じて机に置き、目を閉じた。





――――……




「鈴音…鈴音!起きてよ」

「ん…もう朝か?」

「そうに決まってるよ」




えっ…ケータイ見られてないよな?




胡桃もさすがに人のケータイをいじるような奴じゃないし。




そんなことを考えていると目の前には朝食が置かれていた。




「召し上がれ」

「ありがとな」




食べてる途中ケータイが鳴りだして…「悪い」っと胡桃を見ると胡桃は顔を顰めていた。




それでも「いいよ一人で片付けしたらもう学校行くから」ッと行って台所に行ってしまった。




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