指から滴る雫のあとは、君の涙
「本当に鈴音が好きなんだ」

「うん…」




昔も変わらず好きなんだ…。



この想いは叶わないかも知れない。



だってまだ鈴音の口から好きが出てこない。




私遊ばれてるの?




「鈴音も胡桃のこと好きだと思うよ?」

「そうだといいけど好きって言ってくれない」

「そんな性格だから」




で…でも彼女だよ?




私が彼女なの……だから好きとか言ってくれるの当然でしょ?




「鈴音来てるよ?」




鈴音……キャーキャー言われながらこっちに来る。




「食器洗うの忘れてたから洗っておいた」

「ありがとう」




もうリサさんとどこまでいったの?




今日は………鈴音の近くに居たいよ。




「鈴音今日、一緒に「帰らない、ごめんな?」




なんで、なんで?




鈴音そんな一緒に帰れない用事でもあるの?





鈴音が頭を撫でて切なげに私を見るから何も言えなかった…。




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