指から滴る雫のあとは、君の涙
胡桃side




「夕食も食べれない―?」




机に乗ってるよ美織。




机をパンっと叩いたせいで驚いた。




「鈴音どこ行くんだろね」

「どこだろね…」




そういえば聞いてない、あのとき夕食を食べれない悲しさでいっぱいで忘れてた。




それに鈴音に責めるようなことは言えない雰囲気だったから。




「もうこんなに可愛い子悲しませてちょっと――…」

「可愛いないから」




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