指から滴る雫のあとは、君の涙
泣いちゃダメだよね……。



もう鈴音とは終わったのかも……。




嫉妬ばっかり鈴音もイヤ気が差したんだ…。




鈴音はこういうタイプ苦手って昔言ってたし



「胡桃……?寝てるのか」




鈴音なんで戻ってくるの?




リサさんのところ行けばいいでしょ。




泣いてるのを気づかれないために布団を被った。




「起きてるんだろ…?」

「………」

「胡桃の勘違いだって」




いい訳なんて聞きたくない。



「リサさんと宜しくやってれば?もうウンザリだよ」

「そう……かよ」




え?それだけ?




鈴音は何も言ってこない。




「リサさんと付き合うの?」
「ああ―…そうなるかもな、どうする?寂しい?」

「うん……別れたくない」

「無理……ごめん」




え?なんで、どうして?




いつもの鈴音なら私が素直に言えばキスして仲直りなのに…



これで本当におしまい…。




やっぱり私のこと好きじゃなかったんだ。



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