指から滴る雫のあとは、君の涙
「誘ってねーよ?」

「そーなんだ」




なんで素直に一緒に行こって言えないんだろう




家に入って鈴音をみるばかりで何も言えない




「なあ…胡桃、俺と一緒に行かね?」

「うん…」




鈴音が誘ってくれるなんて!!



ということはカップル?




にやけちゃうよ




「にやにやしすぎ!そんなに俺とか嬉しいんだ?」

「鈴音…?喧嘩売ってる?」

「だとしたら?」

「ビンタするから!!」




一瞬にしてそれは不可能になった




手首を両方とも握られている



「さあ、胡桃ちゃんどうぞ?」

「はなしてよ!」




足で蹴ろうとしたら、その間に鈴音の足が入ったから無理だった




「胡桃ちゃん…どうしたの?」

「う…ぐ負けないから!」




手も足もでない私にニヤッと笑う鈴音




この状態やばい…確実に私不利だ。



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