指から滴る雫のあとは、君の涙
作っている鈴音の悔しそうな顔に満足する私




「早く作ってよ?じゃなきゃこのネギぶちこむよ?」

「そう、やれば?」




この余裕さ…ムカつくー




「あっできた」

「嘘!?食べたい」

「あーんして?」

「子供じゃないんだから」




それでも聞いてくれないのか口の前に…スプーン




「わかったよ!!あーん………おいしい!!」

「鈴音…相変わらず…料理上手い!!」

「まあな…」




こんなに…真横にいるのに




用意してくれた料理がおいしいはずなのに




一緒に住んでいるだけの人なのかな…私は




「なんだよ、浮かない顔して」

「鈴音…文化祭は二人でいようね」




邪魔されたくないの…
モテるから嫉妬しちゃう




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