指から滴る雫のあとは、君の涙
鳥の鳴き声が聞こえて朝だと気づく




巻き付いてる手を離し俺は料理を作った




「鈴音なんで起こしてくれなかったの!!」

「そんなこというなら飯やんねー」

「言うねー?鈴音はアンケート係なんだから早く行かなきゃならないんじゃないの?」

「あ…」




そういえばアンケート係だ
朝ダンボールを各教室におくだけのこと




「すぐ終わるしいいんだよ」
「思ったけど文化祭のビッグイベントないよね?」

「歌手呼ぶか?」

「いいねー!!それここの近くに有名な人いるから一緒に誘いに行こ?」




有名な人いたか?もしかしてあのグループ?




「ああ…わかった」

「鈴音…今日…鈴音の好きな人みたい」

「無理…見せられない」




悲しい顔すんなよ…いつかいうから




お前だってことを今すぐにでもいいたい




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