指から滴る雫のあとは、君の涙
なんなの!私の家に…!!



「君……だ…」

「鈴音……?鈴音だよね」

「ああ…もしかして胡桃?」



なんで運悪くこいつとなんだろう




藜蘭 鈴音、初恋の人で
今でも好きかもしれない




「なんでここに?」

「お袋から、お前がこの家に行って、女の子と一緒にいてやれって」




ママ…鈴音のママにも言ったのか…



鈴音とは幼なじみで
高校も同じで、だけど
あまり会う機会がなかった




高い背、何センチになったのかな




「何センチになった?」

「178」

「胡桃は?」

「163だよ…」



ちっせーなって頭をさわってくる手にドキドキする




「5年ぶりだよ…な」

「うん…」



ぎこちない…



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