指から滴る雫のあとは、君の涙
でも…邪魔はなくても、私の片思いなんだと気づく




鈴音がテレビをみているのをやめて私の方に近づく




「どこ行ってたんだよ」

「怒ってる…?」

「質問の答えになってねー」

「友達の家…あの先輩のところだよ?」

「男じゃねーか」

「なっなんで怒るの…」




鈴音なんなの…嫌われたらいや、




顎あたりを触り上を向かせて



「んん…ちょ、鈴…ゃ」

「嘘だよ…友達じゃなくて、近所に行ってたの」




手首をぎゅっと掴んでくる鈴音…




私は迫ってくる鈴音の頭を目を瞑って待った




「……ん///」




顔を赤くなる私を口端を上げて笑う鈴音




「今から買い物行くか?」

「うん!!」




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