指から滴る雫のあとは、君の涙
お菓子コーナーにしょぼんと居座る私…




こんなことしたいわけじゃない




「胡桃…勝手に行くなよ」




悲しみも含まれている声に切なくなった




私と買い物なんか…楽しくないくせに




「いつまでよ…」

「どうした?」




優しい声でそっと耳に口を近づいて




「また俺のせいか?」

「……やだよ、今日眠れない」

「……馬鹿言うなよ」




呆れるのもわかる…




なんで好きな人とは、上手く行かないんだろう




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