指から滴る雫のあとは、君の涙
俺は最低な奴…だって、わけのわからないまま




「…胡桃は俺のことどう思うの?」

「……好きに決まってるよ!!」




ずっと聞きたかった夢のような言葉




君の声から一度は聞きたかった好きという言葉




言わせたのに…俺は




「鈴音は……?」

「…秘密」




なんて最低な奴で卑劣なおとこだ




「……好きなんだろ?ならキスでも頼めば?」




俺の方がお前に惚れてる…




だから、苛めてしまう




「……鈴音なんで、なんで!!」

「何が?」

「……鈴音は私のこと好きじゃないじゃん!!」




好きだよ…誰よりも



< 46 / 173 >

この作品をシェア

pagetop