指から滴る雫のあとは、君の涙
「へえ、付き合ったんだ」




美織に昨日のすべてを話した



「でも気持ちはひみつだって…」




なんか…恋人じゃないような



「それ…絶対、鈴音、胡桃のこと好きでしょ?」




アップルビスケットを頬張りながら私に言う美織




食べてほしくないけど、親友だから言えない




「好きじゃないよ」

「なんで?」

「告白する前に…好きな人いたの…」




そんな女、ぶん殴りたい!!




「でも今日はご飯作るんでしょ?」




作れるもの…何もないよ




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