指から滴る雫のあとは、君の涙
適当…?そんなのでいいの?



「材料と作り方はこれ!!」



渡されたのは小さな紙切れ




適当…絵も書かれてないからわからない




「頑張って!!」

「…静かに、なんか鈴音来てる」




教室の窓から私を見てたから、鈴音のそばに駆け寄った




「どうしたの?」

「今日逃げただろ?」




小声でいうんだ、その本性をみんなに見せてあげたいよ




「あっあれは…その」

「逃がさないよ?」




その言葉に一歩身を下がる私



逃げるのは早いよ!!




「捕まえた…」




意地悪く笑う顔に少しキュンとなる




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