指から滴る雫のあとは、君の涙
わけのわからないまま
鈴音を残し



自分の部屋…




あっ、わからんない
聞こうかな




「鈴音ー鈴音!」

「あ?何だよ」

「部屋…その教えてほしいなって」


「どこにあると思う?」




そうそう…昔からのドS
ニヤッて笑う口が証拠




「教えてくれないなら
もういい!!」


「じゃあどこで寝るんだよ?」


「ああっとそれは…」

「教えてほしいだろ?」

「うん…でもムカつく上からなの、だから荷物部屋まで運んで!」


「胡桃…治ってないのか
性格」


「鈴音もじゃん」

「胡桃…Sなの治ってない
まあ俺は苛めるのやめないけどな」




そういいながらも自分の部屋まで荷物を運んでくれた




いや運ばせた




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