指から滴る雫のあとは、君の涙
後ろから聞こえてくる俺の好物。




「そうなんだ」

「うん!!」

「上手く作れよ?」




聞こえてなかったのか…。




「あっミルク買うの忘れた!!」

「えっ?」

「うーん、じゃあヨーグルトでいい!!」




キッチンの方を見ると…。




具材の中にヨーグルト…。




「じゃあ作らなくていい!」その言葉が遅かった。




「うんうん、グラタンだー!!」




適当……すぎる




グラタンじゃないそれ。




ほぼヨーグルトの味しかしなさそう。




「鈴音、もうちょっと待ってね!!」




寝ようかな…俺。




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