指から滴る雫のあとは、君の涙
止めようと思ったけど、また遅かった……。




「……まずい」

「……」

「ごめん…鈴音」

「胡桃が俺のために作ったもんだから、いいよ」




前髪を少しさわってからまたグラタンを食べる。




明日…学校行けねえな……。



「あのね!!鈴音に笑顔になってほしくて。」

「うん」

「さっき怒ってたから挽回しようって!」

「うん」




俺の機嫌を取る姿…本当に必死で笑顔がこぼれた。




「だから……嫌わないで」

「胡桃が俺のいうこと聞くならね」




胡桃には屈辱的だよな?




もじもじしながら、トキドキ俺を見るし…。




堪らなくそそる。




「それは…いや」

「機嫌悪くなるよ?」

「……んうーん」




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