指から滴る雫のあとは、君の涙
もう俺死ぬかも…。




この家、広いしどこかに隠れようか。




「逃げちゃいやだからね?」
「……はい」

「よろしい」




胡桃は包丁片手に話しかけてくるから。




さすがの俺でも従うしかなかった。




待てよ………。




もう一回、ヨーグルト入れるのか?




それはさすがに病院だな…俺も。




「隣の家にもあげようか!!」
「やめたほうがいい」

「なんで?」

「腹……なんでもない」




隣の家って確か……。




老夫婦だよな………。




死にませんように。




「鈴音も手伝う?」

「そうするよ」




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