指から滴る雫のあとは、君の涙
「そのままの意味。」

「……やだ」

「お前…誰かにキスされただろ?」




されてないよ……鈴音にしかされたことない。




「キスマークついてた」

「わからない」

「気をつけろ」

「でも…さっきの鈴音……無理矢理だよ」




また口端をあげてにやりとした。




「胡桃の声聞きたいし?」

「…恥ずかしいよ。声」

「もう一回出させようか?」
「…いや……んん」

「俺もたねえわ…寝室くる?」




何……しちゃうの?




まだ気持ちも通じてないのに……。




「鈴音…私寝るから出てって」

「ああ、お前といるとやばい」




鈴音がいったあとも、鎖骨に熱を感じていた。




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