指から滴る雫のあとは、君の涙
「起きろ…朝」

「おはよーー」

「…付いてるな」




フッと小さく笑って、首もとをみてる。




もしかして、まだ付いてるの?




跡……。いやだな。




「俺腹痛いから休む」

「え…なんで?」

「胡桃のグラタンのせい」




お腹を抱えて、下に降りていく…。




私も一緒に降りていったら知らない部屋。




「ここで休んでる」

「こんな部屋あったんだ」




まるで病院みたいな。




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