指から滴る雫のあとは、君の涙
珍しいものを見ているように美織は私の家を見上げる。




海斗と同じ反応……。




「わー!大きい、すごい!!」
「私はもう慣れた!!」

「二人きりとかいいなー」




中に入ると、「鈴音はどこ?」と興味津々。




そんなに鈴音としゃべるの珍しいこと?




毎日過ごしてる私にとっては…わりと普通。




「鈴音……?」

「ん…」




あ、睡眠中だ。




寝顔もキレイだし、なんか妬けちゃう。




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