指から滴る雫のあとは、君の涙
美織なんかケータイで写メってる。




あっ…待受画面にしてる。




「毎日寝顔みれるとかいいねー」

「毎日はみないよ」

「これもう宝物にする」




良かったね鈴音…。




鈴音にあこがれを抱いている子が横にいたよ。




「林檎剥いてあげたら?」

「うん、そうする」




包丁で不器用ながらも剥いてみた……。




本当に黄金……林檎。




「胡桃…好きなんだね」

「うん」

「私も本当に愛せる人がほしいよ」




美織は美人だし…余るほど男いるのに。




やっぱり見つけれないのか……。




「胡桃の恋、実ってほしいよ」

「ありがと」




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