少年天使〜エンゼル・フェザー〜
僕はゆっくりと白い羽を背中に近付けてみました。
すると――ピカッ!!
「うわぁ!」
白い羽がとても強く光り、僕の手から消えてしまいました。
そして、代わりに僕の背中に白い羽が生えていたのです。
『すごいでしょ?もっともっと沢山羽を集めて、天使の翼を手にしたら、一人前の天使になったご褒美に蘇らせてあげるからね。』
神様がにっこりと笑います。
なるほど、白い羽はそう言う意味だったのか。
『ん?』
「えっ?」
すると、いつの間にか僕と神様の近くに1人の少女がいました。
人間には見えないはずなのに、じーーーっとこちらを見ています。
「あの、神様?もしかして人間の中にも天使や神様の姿が見える人もいるんですか?」
もしかしたらこの子にだけ見えているのではないか?そう思ったんです。