少年天使〜エンゼル・フェザー〜
僕は恐る恐るその女の子に声をかけてみます。
「あの……もしかして、僕らのこと見えちゃってますか?」
女の子はじーーーっと僕を見つめています。
絶対に見えてると思います。
「あの……神様?」
僕はちらりと神様を見ました。
すると、神様は凄く真剣な表情で、うーん。と唸っています。
きっと、とても重大なことが起きてしまっているのでしょう。
「……あんた誰?」
「えっ、あ、僕?」
ついに声をかけられちゃいました。
しかもなんか、じっと見られているというよりは、睨まれているようにも感じてきました。
「そうよ、あんた以外に誰がいるってのよ。」
女の子はとても気が強そうです。
歳は(人間の見た目では)僕より少し上くらいなのに、この威圧感は凄いです。
「僕はその……純助です。あの、あなたは?」