少年天使〜エンゼル・フェザー〜
神様は思っていた以上に威厳がありませんでした。
親戚の安夫(やすを)おじちゃんに似ています。
なんでも神様の見た目は人のイメージによって違うのだとか……
『たった今から君は天使になりました。そこで、悪さばかりしている人間を改心させ、改心した時に舞い落ちる白い羽を集めてもらいたいの。』
神様はどことなくイントネーションが違うので聞き取りにくかったりします。
というか僕の中の神様のイメージって、こんなのだったのかと思うと少しだけショックです。
『どうだろ、ざっくり100枚くらい持ってきてくると嬉しいんだけど。』
人の人生がかかってるのにざっくりとした説明だなー。
と思っていると神様は最後に手をヒラヒラと振りピカッと光って消えてしまいました。
『頑張ってくれたらご褒美に生き返らせてあげるから、頑張ってねー。』
そんなこんなで、僕は天使となって悪さをしている人々を改心させることになったのです。