少年天使〜エンゼル・フェザー〜
お肉売場の角を曲がるとお魚売場が。
きれいにさばかれた切り身や、そのままの新鮮な魚までずらっと並びます。
僕はちょっとだけ魚売場の独特な臭いが苦手です。
つんとする磯の臭いで気持ち悪くなってしまうので、足早にお魚売場を離れました。
するとお菓子売場が見えました。
僕はすぅっとお菓子売場に足を運びます。
「わ、お菓子もいろんなのがある。」
チョコレートにスナック菓子に僕の大好きなグミに、お父さんがよく噛んでいたガムも。
たくさんたくさん並んでいて、なんだかウキウキします。
すると。
「あ、中学生がいる。」
そこには制服を着た中学生が何人か見えました。
その中の1人の女の子があの体操服を来ていたのです。
「えっと……大河原中学校って言うのか。」
僕は胸にプリントされたローマ字を読みます。
その女の子は辛いスナック菓子を手に取ると、すぐ先のパン売場にいたお母さんの元へ歩いていきました。
「大河原中学校。とにかくそこに行ってみよう。」