少年天使〜エンゼル・フェザー〜
「はい、オッケーです。帰って良いよ。」
数学のノート提出オッケーでした。
僕は職員室を後にします。
放課後の静かな廊下は少しだけワクワクします。
学校に今はボク一人で、階段のところで人体模型にばったり出くわさないかな。とか考えてみたり。
あまり遅くまで残っていると怒られてしまうけど、それはそれでちょっぴりドキドキしたり。
「やっぱり学校は良いな。」
誰もいない教室、カバンを手にして僕は校庭を見ました。
ゆっくりと傾いていく夕陽。
汗を流して部活に打ち込む人。
開いていた窓からの風にすらも良かったと思うのです。