少年天使〜エンゼル・フェザー〜


「はい、オッケーです。帰って良いよ。」

数学のノート提出オッケーでした。

僕は職員室を後にします。

放課後の静かな廊下は少しだけワクワクします。

学校に今はボク一人で、階段のところで人体模型にばったり出くわさないかな。とか考えてみたり。

あまり遅くまで残っていると怒られてしまうけど、それはそれでちょっぴりドキドキしたり。

「やっぱり学校は良いな。」

誰もいない教室、カバンを手にして僕は校庭を見ました。

ゆっくりと傾いていく夕陽。

汗を流して部活に打ち込む人。

開いていた窓からの風にすらも良かったと思うのです。



< 83 / 129 >

この作品をシェア

pagetop